お世話になった皆様へ

お世話になった皆様へ


 まずは、このたび皆様に多大なご迷惑とご心労をおかけしますことをお詫び申し上げます。


 ご存じない方もいらっしゃると思いますので先にご説明させて頂きますが、僕は長らくうつ病を患っていました。心療内科での投薬でなんとか今まで命を繋いでいましたが、今回はついに限界が来てしまいました。
 去年から新薬を飲み始め、多少なりとも快復の兆しは見えていたのですが、年が明けてから不調の波が続き、もうどうにもこうにもならない状態です。


 僕の闘病生活を支えてくださったのは、薬以上に皆様の暖かいご支援だと思っております。
 大阪に移住して以来、本当に沢山の大切なお友達に恵まれ、病気ながらにもとても楽しい生活を送ることができました。どうもありがとうございます。
 気心の知れたお店でお酒を飲み、皆様と語らう日々がどれだけ助けになったことか。
 お友達と過ごす時間がどれだけ愛おしかったことか。
 いま思い出せば、どれだけ感謝の言葉を並べても表しようがありません。
 本当にありがとうございました。


 そんな皆様を、今回このような形で裏切ることになってしまったことを申し訳なく思っています。
 特に、僕と同じくメンタルの病を抱えている方に更に重荷を背負わせてしまうことになるのかと思うととても心苦しいです。
 こんな身勝手な僕を許してくださいとは言えません。


 けれど、もう力が尽き果てました。疲れました。


 ごめんなさい。本当にごめんなさい。


 最後に、この病気と、それから、セクシャルマイノリティへの理解がもっともっと深まりますことを祈ります。


 2010年1月19日


 しげ/辺見しげり






上記の文章を日記にアップしてください、という彼の遺志に従いまして、友人の一人である私(つぴ)が代理でアップさせて頂きました。
原文ママを心がけましたが、打ち間違いがありましたら、原文をお持ちの方は、ご指摘ください。