ゲイコミュニティって何?

 先週末の新宿二丁目では、「レインボー祭り」という恒例のイベントが開催されていたそうです。パレードが開催されなかった今年は東京ではもっとも大きなイベントと言ってもいいんじゃないかと思いますが、伏見さんや他の人のレポートを読んでみるととっても楽しそうで、参加できなかった私は羨ましい限りです。
 それとは直接関係ないのですけど、ちょうど玉野真路さん(この名前って「真実一路」と関係があるのかしら)のblog(こちらもアンテナをご参照ください)でパレードへの中高年世代の参加(が少ないこと)についての話題が出ていたりしたもので、このレインボー祭りの件と合わせて「コミュニティ」って何だろう? ということをあらためて考えてみました。(誰かがどっかでやってそうなネタなので、ご存知の方は教えて下さいね〜)

 「コミュニティ」という言葉の辞書の上での定義はともかく、私が真っ先に思い浮かべるのは、ある一定の地域に暮らす人たちが、様々な生活上の活動を通じて形成している共同体・・・というイメージです。でもここで「一定地域に暮らす」という条件を課してしまうと、日本の場合はたとえ新宿2丁目と言えどもコミュニティじゃなくなっちゃうんじゃないかな? という気もします。2丁目に遊びに行く人は沢山いるけど、2丁目を生活の場所にしている人ってそんなにいない気がするからです。特に週末の昼間の2丁目って閑散として、生活感がほとんど無いですよね。(これは私の認識違いかも知れないです。)
 そこでとりあえず「地域に暮らす」を保留しておいて「様々な活動を通じて共同体を形成している」だけに絞って考えると、これは飲み屋さんだって立派なコミュニティだろうし、もちろんレンボー祭りだとかパレードといったイベントとか、色んなサークル(テニス、バレーボール、コーラスなんかの趣味のもの)や、MASHみたいな活動もコミュニティと呼べるんでしょうか。

 そこで思ったんですけど、飲み屋でも、お祭りでも、サークルでも、そのコミュニティのメンバーは主催(営業)する人と参加(消費)だけする人の二種類に大別できるような気がします。もちろん、あるコミュニティの主催者が他のコミュニティの参加者でもあるという場合は当然ありうるわけですが、それでも現実に参加のみ(消費のみ)っていう人がコミュニティ成員の大部分を占めているのは事実ではないのでしょうか。
 で、私の実感からすると、コミュニティの主催者と消費者(この用語が適当であるかどうかはさておいて)では、コミュニティへの帰属意識がかなり違うように思うんですよね。もちろん前者の方がコミュニティの一員であるという意識がずっと高いのではないかと思います。一方、たとえば私は現在はコミュニティを消費するだけの立場なので、「えー? 私がコミュニティの一員??」としか思えません。
 と同時に、そんな風にサービスの提供者と消費者(あ、用語がさっきと違う・・・)という固定された関係で成立している「コミュニティ」って、ほんとうに「コミュニティ」って言えるの? とも思えてきます。英語圏で言うところの Gay Community って、(なんとなく思うだけだけど)それとは違うんじゃないのかしら。けどもそんなこと言ってたら、私なんかいまゲイコミュニティはおろか何のコミュニティにも属してないってことになるなあ。


 というわけで、ほとんど仮定と推測と疑問を並べただけに終わってしまいました。のでどこへもトラックバックはしないでおきます。私が自分で考えられることはこの辺が限界なので、この件についての関連記事など教えていただければ幸いです。


あ、風が強くなってきたなあ。ついに強風圏に入ったか。(午後10時40分)