頬に夜の灯

 フラフラと、午後から大阪市内を自転車で走り回っていました。天気はいいし、暑くなく寒くも無く、まさに自転車日和。靭公園から堂島、リーガ・ロイヤルホテルのあたりを走っていると、自分の家からほんの少し走っただけの距離にこんな「都会」があるのかとあらためてビックリします。西梅田の再開発地域(ハービス・エントなんかができたあたり)もそうです。やがて日が暮れてきて、街のあかりが灯り始めるとその景色もとても綺麗で、思わず「ブルーライト・ヨコハマ」を口ずさんでしまいました。


 前にも書いたと思いますが、私はもともと「街」を楽しむのがあまり上手ではありません。ショッピングにも興味がないし、飲食店も行き慣れた店にいつも入ってしまう方なので新しいお店を開拓するということも滅多にありません。そんな私でも、ただ街並みを見て歩くだけでも楽しむことができるのだというのは新しい発見でした。
 そんな「都会の夜景」にはやはり吉田美奈子がピッタリ。帰宅してからさっそく「頬に夜の灯」(アルバム「LIGHT'N UP」収録)を聴きました。本当は夜の街を自転車で走りながらウォークマンで聴きたいところですが、引っ越しのときにウォークマンをどこにやったか分からなくなってしまったのでそれはかなわず。

灯ともし頃ならば 少しはにかんだ
うつむき加減でも 恋は叶うはず
弧を描く星達の またたきが終わらぬうちに

 この曲を聴いていると、初めて聴いた当事の思い出、つまり叶わなかった初恋のほろ苦い思い出が蘇ってきます。あの彼は今頃どこでどうしているんだろう。この曲を聴きながら彼のことを想っていたあの頃から20年以上もの歳月が流れて、今ここでこんな人生を送っているとは思いもしなかったな。

ライトゥン・アップ

ライトゥン・アップ

 「はまぞう」で検索したら出て来ました、「LIGHT'N UP」。最初に私が買ったのは1982年(まだCDではなくてLPレコード)で、その後1990年頃にCDで買い直したんですが、今のデータでは今年の夏の発売になってます。レコード会社も違うし(アルファレコードだった)、再発されたんですねえ。


 昨晩はあだ花さまとその彼氏に誘われて堂山に飲みに行きました。あだ花さまの行きつけの「ブレスト」というお店で(言うまでもありませんがゲイバーです)、初めて行くお店と思っていたら店内に入ってみたら見覚えのある店でした。夏前に東京の友達が遊びに来たときに飲み歩いたお店のうちの一軒みたいです。これで場所と名前は覚えたので、いつかまた行こう。焼酎のお湯割りを飲みながら、愚痴というぼやきというかを聞いてもらいました。何の問題の解決にもならないけれど、話し相手がいるというのはあり難いことですね。


 飲んで帰ってから風呂に入らずに寝てしまったので、今日は早い時間に銭湯にでも行ってさっぱりしたかったのですが、家の近所の銭湯は日曜日が定休日であることが発覚。ガッカリです。めんどくさいけど今夜は自分で風呂入れて入らないと。