6.初めて付き合った人 - [同性が好きかもしれないキミへ]

 今回のお題は今までで一番悩みますねえ。というのが「お付き合い」の定義によって内容が変わってしまいますから。もっとも、ぼせさんもその辺は適当に判断してくださいということを書いてらっしゃいますので、私なりの判断で簡単に書いてみました。


レベル1:2号さん
 「お付き合い」の定義を「お互いに好きで、定期的に会ってエッチしていた」とするのなら、私が最初にお付き合いしたのは私がまだ学生のとき、相手は8つ年上の既婚の人でした。彼とはゲイバーで出会って、一緒にお店を出てから誘われてラブホテルに行きました。それは私の初エッチではなかったんですけど、本格的にな「テクニック」を駆使したエッチはこの人が最初でした。1週間から2週間に一回のペースで会って、ラブホか私の部屋でエッチするという関係が数ヶ月続いたと思います。
 当事はまだ携帯電話もインターネットも普及していなくて(いま思うと有史以前の話みたいです)、相手が家庭持ち(しかも生後間もない娘がいた)だったので、連絡はいつも彼からかかってくる電話を待つだけ。会ったときに次回いつ会うかっていう約束もできる雰囲気ではありませんでした。最初はそれでもいいと割り切っていたつもりでしたが、私の方ではだんだん独占欲が湧いてきて、そんな関係に不満を持つようになりました。そのことを言葉に出して伝えることはしませんでしたけど、なんとなく相手にも伝わったのでしょう(あるいは単に飽きられただけかも)、そのうちにだんだん連絡が来なくなって、自然消滅してしまいました。
 でも、全く会わなくなって半年が過ぎた頃でしょうか。朝起きてみると、部屋の郵便受けにいつか彼に貸したままになっていたCD(キャスリーン・バトルの「オンブラ・マイ・フ」)が入っていました。夜私が眠っているうちに彼が返しに来てくれたようです。郵便受けと言っても部屋の外の郵便箱ではなく、ドアについているスリットから部屋の中に入れるやつですから、もしも私がその物音に気づいて起きたていたら彼と顔を合わせることになっていたのかも知れませんし、彼のほうもそれを期待してわざわざ部屋まで返しに来たのかも知れません。もしもあのとき再会していたらまた関係が続いていたんでしょうか。今となっては考えても詮無いことですけども。


レベル2:いわゆる「お付き合い」
 「お付き合い」の定義を「一対一のステディな関係」とするなら、私がはじめてお付き合いしたのは30歳を過ぎてから、伝言ダイヤルで知り合った三つ年下の人です。詳しいことは本人も読んでる可能性があるので書きにくいんですけど(笑)、最初は単にセックス目的でしかなかったのに、実際に会ってみると想像以上にお互いに好きになって、すったもんだあった末に付き合うことになりました。僕にしてみれば初めてのお付き合いで、これまた色々あった末に出会って半年後に初めての同棲を経験しました。5年ほどで別れましたが、今でもいい友達だし、いい思い出も沢山あります。初めてのお付き合いの相手であると同時に、はじめて(多分)ちゃんと別れることのできた人でした。ヤリ目的の伝言ダイヤルで出会ったにしては上出来だと思います。


 今はどっちかと言うと「お付き合い」したいモードなんですけど、セックスレスだったりもするので、なかなか相手探しも大変です。誰かいい人いないかなー?