音楽の神様

 帰りのバスの中では吉田美奈子に存分に打ちのめされてた。もちろん良い意味ね。彼女の歌にはいつも圧倒される。神性っていうのはこのことかなと思う。楽曲もだし、何よりも声がね。
 先日NHKの歌番組(桃井かおりが司会するやつ)に珍しく出演してたのを見たら、そこで彼女は「音楽の神様に愛されるために歌う」というような事を言ってた。それが人生で一番大事なことだって。彼女の曲にはゴスペルが多いけど、それは単に歌い方とかアレンジだけの問題じゃなくて、ゴスペルの一番大事な部分、つまり「神への絶対的な愛」なんだってことが腑に落ちた。ただ彼女の場合はエホバでもイエスでもなく、代わりに音楽の神様への愛だってこと。だから、歌詞にちっとも宗教じみたところが無くても、一番根っこのところではベタベタのゴスペルなんだと思う。

 だから、彼女の歌を浴びてると僕も「無限」や「永遠」を少しだけ垣間見る気がする。


 そういう二日間。