向精神薬と性欲について

 以前から断片的に私の性欲(性感)と向精神薬(抗ウツ剤)の関係について書いてきましたが、ここいらでちょっとまとめてみたいと思います。
 私が抗ウツ剤を服用するようになったのは今年の初めの頃のことです。最初はドグマチールから始まって、デプロメール(相性が悪かったので後にパキシルへ変更)、テシプールと追加していきました。そうこうするうちに、いつの頃からでしょうか・・・2月の後半くらいかな? 性欲と性感が落ちているのに気づきました。エロな気持ちがなかなか起きず、起きたとしてもレベルが低くて、たとえばオナニーしてもあまり気持ちよくなくてイクまえに飽きてきちゃうし、人間相手のエッチでもエッチそのものは楽しいと思うのですが肉体的な快感はあまり無いという状態。私がオナニーを覚えてから早くも25年ほど経ちますが、こんなことはいまだかつて無かったのです。
 これは何かおかしい! 早速「おくすり110番」でそれぞれの薬について調べてみたところ、デプロメールパキシルには副作用として性欲低下が書いてありました。やっぱり・・・。でもその時はエロよりも精神状態を良好に保つことが最優先だったので薬をやめるわけにもいかず、仕方なくそのまま服用し続けていました。当然ながら性欲は低下したまま。オナニーのペースもぐっと落ちて、時には一ヶ月何もしないという期間もありました。
 その間の私の精神状態は特に良くも悪くもなくという感じでした。でも、人生のささやかな楽しみの一つであるエッチやオナニーができない(したいと思わない)のはとても寂しいことでしたから、できれば早く薬をやめて元の状態に戻りたいなぁと考えていました。逆に言えば、早く気持ちよいエッチがしたいなぁと思えるってことは私のウツはこの時点でかなり良くなってきていたのかも知れません。

 その後、春になってから悪名高き(?)リタリンの助けを借りて少々気分が上向いてきたのと、大阪に引っ越してきて色々と楽しいことが増えてきたのもあって、私のウツも徐々に良くなってきました。と言うか、あまり悪いということがなくなり安定してきた感じですね。大阪で通い始めたメンタルクリニックの先生は、私程度のウツの症状ならばもっと少量の薬で済ませたいという方針だったので、体調をみながらがら2ヶ月くらいかけて薬を減らしていきました。その際にお医者さんに性欲低下についてぶっちゃけて相談したところ、やはりパキシルが原因でしょうということだったので、まず今までの半量の処方にしてもらい、その後は自分の判断で抜いてみました。すると、なんということでしょう!(ピアノソロ) 性欲も性感も元に戻ってきたではありませんか。わーい、良かった良かった。
 ・・・というのが今までの成り行きです。

 抗ウツ剤をはじめとする向精神薬を飲んでいる人は私の身の回りにもとても多いし、ネットサーフィンしているとそういう人の日記にもよく行き当たりますから、もしかすると同じような問題を抱えている人は多いのではないかと思ったので今回こうして書いてみました。でも、病状も薬の効きかたも薬との相性も人それぞれでしょうし、私はたまたまパキシル無しで大丈夫でしたけど、人によっては逆効果になる場合もあるのではないかと思います。これはあくまでも私のケースなのでそこのところは承知しておいて下さいね。あと、私もまだ完全にウツを脱したわけではないので、今後また変化があるかも知れません。