初めて会った自分以外のゲイ(レズビアン)

 ぼせ氏の[同性が好きかもしれないキミへ]プロジェクトの第二回目のお題です。以前にこの日記でも触れましたが、私が最初にゲイの人に出会ったのは、インターネットの前身(みたいなもん)のパソコン通信を通じてのことで、確か1988年頃だったと思います。某大手パソコン通信会社に入会してはみたものの、当事はまだ「ゲイ」とか「同性愛」というカテゴリーの掲示板はありませんでした。そこでとりあえず一般の掲示板に「ゲイの人いませんか」という書き込みをしてみたら、二人の人から返事がありました。それがとりあえずは「最初の出会い」でした。
 当事私は某地方都市に住んでいて、一方その二人は両方とも東京の人だったのですぐに会うというわけにもいかず、しばらくの間はメールのやり取りを続けていました。そのメールでどんな話をしていたかはよく覚えていませんが、たぶんHな話とか、自分のゲイ歴(いつから男が好きになったかなど)についてだったのではないかと思います。でも話のネタもやがて無くなって、二人のうちの一人とは自然消滅で連絡が途絶えてしまいました。残った一人とはポツポツとメール交換が続いて、やがて彼が旅行で私の地元に来ることになったので、じゃあ会いましょうという話になりました。今で言うところの「オフミ」というやつですね。
 当事のパソコン通信は通信速度も遅くて、しかもまだ画像の交換をできるほど通信速度もパソコンの容量も大きくなく、第一まだデジカメというものが登場する以前の話なので(それどころか携帯電話もまだ無かったです)実際に会うまではお互いに顔も知りませんでした。だから初めて会うゲイの人ということで期待はいやが上にも高まっていました。でも、ワクワクドキドキしながら待ち合わせ場所の駅前に行ってみると、そこに待っていたのは私の予想をまったく裏切るブサイクな人でした(あー本人が読んでたらごめんなさい〜)。内心はガックリきていましたが、でも別にお互いに恋人候補として会ったわけでもないし、今までのメールのやり取りから少なくとも話は合う人だということは分かっていたので、なんとか気持ちを取り繕って一緒に居酒屋で夕飯を食べました。話は弾んで楽しいひと時ではありましたが、でも彼と別れて自分の部屋に戻ったときにとても虚しい気分だったのも確かです。
 当事は意識していませんでしたが、やはり私は恋人が欲しかったんでしょうね。って言うかセックスの相手が。今の私であれば会う前に自分の欲望を十分に自覚して、会う前に相手の容姿をなんとか確認しておいたでしょうし、それで自分のタイプではないと分かっていたら最初から会わなかったかも知れません。でもあの頃はまだそういう知恵も技術も無かったので・・・若かったなぁと思います。
 その人とはその後しばらくオンライン/オフラインでの交流が続きましたが、やがて私の方から付き合いを控えるようになり、そうこうするうちに地元でゲイの知り合いができたりしたので関係は切れてしまいました。
 (実はこの話には続きがあるのですが、それはいつか別のお題のときに書くほうが相応しい内容なのではないかと予想されますので、その時が来るまで待つことにします。)