TV番組のお知らせ

NHK教育福祉ネットワーク」 戸籍の性を変えたい 〜「特例法」が広げる波紋〜
 9月 7日(既に放送済みです)
 9月14日(火)20時〜20時30分

  • 今年7月、性同一性障害者の戸籍上の性別変更を可能にする「性同一性障害者特例法」が施行された。この法律で、「心の性」と「身体の性」の不一致に苦しむ「性同一性障害」の暮らしはどう変わるのか。現状と残された課題を検証する。

 先週の放送はたまたま見ました。「特例法」で一歩前進したかに見える性同一性障害に関する法律ですが、その影で特例法の適用から外れる当事者(結婚している人や子供がいる人)が大勢いることは案外知られていないように思います。この番組はそこに焦点をあてています*1。14日の放送では私の知り合いの当事者の方もご家族と一緒にインタビューに応えていらっしゃるようなので見逃さないようにするつもりです。


 [おせっかいながら補足説明]
 今の特例法がなぜ結婚している人や子供のいる当事者の戸籍の性別変更を認めないかというと、もしそういう人の性別変更を認めてしまうと、同性同士の結婚を認めてしまうことになる(&子供の両親が二人とも女性あるいは男性という家族形態を認めてしまうことになる)からです。つまりは同性同士の結婚を認めないということ。
 私は同性婚(現在の結婚制度と全く同じ権利が同性のカップルに認められること)については賛成でも反対でもないという立場(保留中)なのですけど、それでもこれだけ頭ごなしに「同性婚はダメ」と言われると、何やそれ!と思ってしまいます。また特例法は3年後の見直しが決まっていて、その「見直し」はどう考えたって「同性婚」と切り離しては考えられないと思うので、果たしてどういう決着を見るのかは大いに関心があります。


 それにしても。性同一性障害は「福祉」枠という時代になったのね。と。
 同性愛も「自分ではどうにもできない生まれついての障害」だから「福祉」枠でなんとかして! という戦法はいまさら使えませんわな〜(笑)*2 それが仮に実現したらどうなってたかしらなんて空想してみてます。

*1:でも「性同一性障害」ではないトランスジェンダーのことはまるきり扱われていないかも知れません。

*2:んでも「同性愛は生まれつきのもので自分ではどうしようもない」というのは今でも同性愛擁護・正当化のためによく使われる手ではありますな。