⑦ ミュージック・ミュージック
原題: CAN'T STOP THE MUSIC
出演:ヴィレッジ・ピープル、ヴァレリー・ペリン、ブルース・ジェンナー、スティーブ・グッテンバーグ
監督:ナンシー・ウォーカー
1980年 アメリカ
「サタデーナイトフィーバー」「グリース」で一斉を風靡したアラン・カーのプロデュースによる、世紀の大駄作。物語としてはヴィレッジ・ピープル(とその仕掛け人ジャク・モラーリ)のサクセス・ストーリー+それに関わったヘテロカップルの恋物語ということになるのですが、救いようのないほどしょーもない話なのでそれはすっ飛ばして、単にヴィレッジ・ピープルのプロモビデオとして鑑賞するのがもっとも正しい見方だと思います。
そんなしょーもない映画を紹介すんなよ!というのはごもっともな話。でも、一時代を築いたグループ、そして今でもその曲を色々な場面で耳にすることが多い彼らヴィレッジ・ピープルの貴重な映像史料として、そしてその背景であるゲイ・カルチャーの台頭とその時代の雰囲気を伝える風俗史料として、この映画の意味があるのだと思っています。
まぁ早い話がオッサン(私)が昔を懐かしむための映画ということですな。あは。
時代の制約なのか「ゲイ」のゲの字も出てはきませんが、裸や半裸の男はワンサカ出てきますんで、隠れたゲイ映画というところでしょうか。圧巻はやはり「Y.M.C.A.」でしょうなあ。男!筋肉!裸!のオンパレード。シャワールームのシーンではご丁寧にチンコも映ってましたわ。残念なのは「Go West」と「Macho Man」が入ってないこと。もしかしてあまりに露骨だったから?
日本でも公開してる映画なのですが、アマゾン.co.jp をあたってみても出てきません。ビデオ発売されなかったのか、されててももう廃盤になっているのか。もしどこかで見かけた方がいらっしゃいましたらご一報下さいませ。
ふと思い出した・・・「ザナドゥ」も買わなきゃ。