ウツ目な日曜日

 一回目の目覚めは午前10時。身体が動かない。転がり落ちるようにしてベッドから降りて、フラフラになりながらとりあえず水を飲んでトイレに。体中のどこにも血が回ってない感じで重たくてしょうがない。
 それからまた寝て、二回目の目覚めは午後2時。今度は長い長い夢を見て目覚めました。身体はやっぱり動きません。肝臓がゆっくりゆっくりといろんなものを代謝している気がします。それがまだ終わらないので身体のエンジンがかからないんじゃないかなという感覚です。
 三回目の目覚めは午後4時半過ぎ。だいぶ復活はしてきましたがまだ本調子ではありません。食欲もありません。気がつくと菓子パン兄貴からメールが入っていて、花見をしているから一緒にどうっていうことだったんですが、今から天満橋まで行く気力も体力もとてもなかったので断ってしましました。


 やっと動き始めたのは午後5時を回ってからです。何か食べなきゃと思ったのと、たぶん明日の雨で散ってしまうだろう桜を見に行こうかと思って、自転車で桜ノ宮方面に向かいました。少し食欲は出てきましたが、お花見の屋台で売っているような味の濃いものを食べる気にはとてもなれず、強い風に舞う桜吹雪の中をボンヤリと自転車を走らせました。もう夕方になってきたお花見現場は人の数も減って、一方でこの夕方から夜桜を楽しもうと言う人たちがチラホラと見受けられました。組合の方とおぼしき団体も一組発見。でも、もうちょっといるかと思ったのに案外少なかったです。


 夕暮れの花見の賑わいのなかを一人歩いていると、なんとも言えず寂しくなってきました。これから私は一体何を頼りに生きていけばいいのか分からなくなって、呆然としてしまいました。生きていくのがめんどくさい。毎日の食事をすることが煩わしい。せめてもの楽しみの飲酒も、それでこれだけ身体にダメージが起きるのでは何のための楽しみだか分からない。こんな調子で飲み続けていたら第一お金が続かない。何よりもこんなに体力の回復が遅れるほど歳をとってしまった自分のことが嘆かわしい。相変わらず良くならない肩の調子。一人でいることが寂しいのに、恋人を作ろうと真剣に思うほどの性欲も恋愛欲もない。そんな自分がいやだと思う。もうやだ。何もかも。
 またウツが悪化しているのでしょうか。昨日の祭りの後という寂しさもあるのかも知れないし。明日から仕事だというのに、このままでは困るなあ。


 とりあえず夕飯は蕎麦かうどんにしようと思って、せっかくの日曜日なので家の近所まで戻って「からに」でおろし蕎麦を食べました。蕎麦湯を飲んだら少し落ち着きました。でも、ここのお蕎麦って大盛りにしたら僕の一日の設定食費を越えちゃうんですよね。こんな貧乏生活を続けていく自信がどんどんなくなって来る気がします。

 そんな日曜日。