そしてまた一日が過ぎて

 今朝も出勤するのがイヤでイヤで、ギリギリまで布団の中でジタバタしていましたが、最終的には諦めて時間通りに仕事に行きました。午前は雑務をしている間に過ぎて、午後からショップと同じ町内を区画を決めて営業(っつーか挨拶回り)をしました。2時間で30〜40軒くらい回ったでしょうか。商店や会社を中心に回っているんですけれど、応対の様子は本当に入ってみないと分かりません。ごく一部だけ、思いのほか好意的に話をしてくれる人がいて、同じくごく一部だけ、野良犬を追い払うような受け答えしかしてくれない人もいます。でもほとんどは、こちらの話を単に受け流して聞いているだけ。
 そうしたお客さんとのお付き合いの中から「何か」を掴み取っていくのが本当の営業の仕事なんでしょうけど、私にとっては精神的なエネルギーをどんどん垂れ流しているようで、自分の神経が磨り減っていくのが目に見えるような気がします。
 これに耐えられる人が、あるいは、こんな状況でも何らかのやり甲斐を感じられる人だけが営業マンとして生き残っていくんでしょう。果たして私にそれができるのでしょうか。


 外回りを終えてショップに戻ると、今日は来店客が一人もいなかったということでした。宣伝活動を始めたばかりなのだから無理も無いことだと私なんかは思ってしまうんですが、社長や同僚はそうは思っていないみたいで、何か打開策を考えなければいけないと考えているようです。
 でも、一体何をすればいいのか私にはさっぱり思いつきません。そういう「創造力」が私には欠けているのです。と言うか、この職場や仕事への愛着が私に無い以上、「なんとかしなければ」という熱意は生まれようも無いわけで。
 もしも今以上の「何か」をさらに私に要求されても、本当に困ります。