お役所ってやつは。

 僕は、うつ病の治療に「自立支援医療」の制度を利用しています。

 「自立支援医療制度」とは、たとえば精神疾患について言えば、統合失調症躁鬱病、薬物依存、難治性てんかんなど、長期治療が必要な病気の治療費の一部または全額(所得などによって変わる)を自治体が負担するという制度です。
 長期化したうつ病の患者さんの多くがこの制度を利用しています。


 さて。
 それとは別に、僕は同じくうつ病を理由に精神障害者手帳(2級)も持っています。
 今年の10月にその手帳の更新の時期が来たので、僕は必要書類(医師の診断書等)を区の保健センターに持って行って更新の手続きを済ませました。

 その時区役所から送られてきた書類には「障害者手帳の更新をもって、自立支援医療の更新も自動的にできます」と書いてあったので、書類の提出時に保健センターの窓口で、自立支援医療も更新したい旨を伝えておきました。


 ところが、今日いつもの心療内科に受診に行ったら先生が「また更新の時期になりましたね」と仰って、自立支援医療の更新書類一式(区の保健センターから医院に送られてきたもの)を僕に手渡したではありませんか。

 あれー?
 障害者手帳を更新したから、自立支援の方も一緒に更新できてるんじゃないのー?
 …と不思議に思って先生に聞いてみましたが、先生もそこまでは分からず、区役所に問い合わせてみて下さいと言われました。


 「全くもー、お役所のやることはよう分からん」と思いつつ、心療内科から帰宅してすぐに区役所の保健センターに電話しました。「自立支援医療のことでお聞きしたいことがあるんですが…」と言うと、電話に出た人は「いま担当者が外出中ですので、後ほどこちらからお電話します」だって。

 おいおいおい、自立支援の利用者なんて、福島区だけでも百人単位くらいでいるだろうに、保健センター内に『担当者』が一人だけしかいなくて他の人間には判らないってどういうこと!?
 全く、お役所って…。


 でも怒ってもどうしようもないので、大人しく電話を待つことに。


 30分ほどして、『担当者』さんから電話がかかって来ました。
 そこで事の経緯を説明すると、「障害者手帳の更新日(10月)と、自立支援医療の更新日(12月)との間が空いているので、あらためて自立支援医療の更新書類を提出して下さい」だって。


 はぁ。
 間が空いているったって、たったの2ヵ月じゃん。それに、同時更新ができないんだったら最初から「障害者手帳と一緒に更新できます」なんて書くなよ!
 それに、なんで手帳の更新時に窓口でそのことを言ってくれなかったの?

 …という事を丁重にお聞き申し上げましたら(苦笑)、「すみません、担当者が違うものですから、判りません」だって…!!
 開いた口が塞がりませんわ。お役所って…。


 仕方ないから呆れながらも書類持って行きましたよ、区役所の保健センター。
 窓口には若い女性の担当者が座っていて、僕が「自立支援医療の更新に来ました」と言って書類を提出すると、「はい、分かりました」って言ってチャッチャと書類をチェックしてすぐに手続きは完了。…ってことはこの女性、自立支援医療のことちゃんと分かってるってことですよね?
 僕に電話してきた『担当者さん』(男性)以外にも分かる人がいるんじゃん! なんなのよ、一体!?


 あぁ、奇奇怪怪かな、お役所(*_*)