クリスマス恒例・美奈子祭り

 さて、今年もいよいよ12月。
 12月と言えばクリスマス。
 クリスマスと言えば吉田美奈子の名アルバム『BELLS』です!
 (と思っているのは美奈子チャマファンだけかw)
 だってクリスマスにちなんだ曲が二曲入っていますからねー。(「CHRISTMAS TREE」と「もみの木」)


 このアルバム、もともとは1986年に枚数限定で発売(と言うより、関係者に配っただけという噂)されました。当時貧乏大学生だった僕はTVを持っていなかったので、夜はもっぱらラジオでNHK-FMを聴いていました。
 で、確か「サウンド・ストリート」という番組名だったと思いますが、平日の夜10時台に曜日によってDJが替わる帯番組があって(坂本龍一とかピーター・バラカンとか山下達郎とか、今考えれば錚々たるメンバーでした)、甲斐よしひろがDJ担当の日にゲストで美奈子さんが出演されたのです。そして『BELLS』の収録曲のうち2曲くらいがオンエアされました。確かに覚えているのは「PAVEMENT OF LIGHT」です。


 これが実に衝撃的で。


 僕は17歳の時(忘れもしない1982年)に「吉田美奈子」というアーティストの存在を初めて知りました。それもやはりNHK-FMの番組で…確か「高橋もとこのニューミュージック・スペシャル」だったと思うのですが、ググってもウィキペでも該当情報がヒットしません。時代が古すぎ?(苦笑)…ちょうど美奈子さんのアルバム『LIGHT'N UP』の発売直後で、ご本人が番組にゲスト出演されて、アルバムのほぼ全曲がオンエアされたと記憶しています。


 それまでユーミンとか中島みゆきとかオフコースとかさだまさしとかばっかり聴いていた僕には(うはー歳がバレる〜)、美奈子さんの曲は全く異質で、でももの凄く惹きつけられるものがあって、翌日にはレコード屋さん(まだCDなんて無かった時代ですよ〜w)に文字通り走って行って買って帰って聴きまくりました。しょっぱなから衝撃的な出会い。
 それ以来、美奈子さんは僕にとって常に「Muse」であり続けています。


 で、話は『BELLS』に戻ります。


 ラジオを聴いた翌日にはCD屋さんに行ってみたのですが、もちろん地方都市岡山のCD屋さんにはそんな限定発売のCDなんて置いてありませんでした。その数年後、豊橋市で中古レコード&CD屋を営んでいる知り合いが出来たのでこの『BELLS』について訊いてみたのですが、やはり「みんな欲しがってるけど手に入らないんだよねー」という返事でした。
 そんな訳で、泣く泣く諦めて、でも心の底では諦め切れないままに歳月は過ぎて行き…


 1986年の出会いから16年後の2002年、秋。
 美奈子さんがレコード会社をエイベックスに移籍(同じエイベックスでも、「avex io」という『大人』向けのレーベル)したのを機に、『BELLS』は『BELLS Special Edition』として再発売されたのです!


 もちろんAmazonで即買いしました。(当時は実家の出雲に引っ込んでいたので、下手に遠くのCDショップへ車で行くより通販の方が手軽だったんです。)
 その時の僕の喜びは例えようがありません。
 何回も何回も繰り返して、噛みしめるようにして聴きました。もちろんドライブ中もカーステで流しっぱなし。
 そしてこのアルバムは、僕にとって「人生のベスト3」に入る作品となりました。(No.1を決めろと言われたら選びきれなくて困りますw)
 


 という訳で『BELLS Special Edition』からセレクトして稚拙ながら僕が作った映像を。
 一曲だけというのも淋しいので、別のアルバムの曲もオマケで。