結局こういうことなの?

 2月10日午後9時30分、しげりの母逝去。死因は急性心筋梗塞、享年81歳。合掌。

 午後3時頃に様子を見に行った時はいつもと同じだった。つまりここ二ヶ月ずっと変わらず。午後9時過ぎに病院から電話があって、容体が急変したのですぐ来て下さい(デジャヴに近いわ)ってんで、自転車を漕ぎながら「これで死んだらあんまりデキすぎだよねえ」と思ってたけど病室に着いたら既にこときれてた。親父の時以上に「冗談でしょぉ?」
 実際にはうちに電話があったすぐ後らしい。確かに以前から心臓は弱り気味で、それにアルツハイマーの場合、最後は心臓が弱って亡くなるケースが多いとも聞いてた。
 あまりに早かったので個室に移る間もなく、遺体を綺麗にするのも全部大部屋で。とはいえ、同室の他の患者さん達も母と同じような状態の人たちばかりで、ぐっすり寝てるようだった。

 それにしてもよ。
 今日は親父の二七日(ふたなのか)。しかも明日11日はお祖母ちゃん(母の母)の17回忌の命日。従姉妹や姉貴は「お父さんが呼んだのよ、待ちきれなくて」って言う。僕は不信心者だけど、それでも「そうだよねぇ」としか答えようがない。葬儀のあと、母の遺骨は父と並んで同じ祭壇に置くことになるんだろうな。「仲の良い夫婦」の伝説が完成しちゃったね。

 義兄と一緒にいったん家に帰って、寝かせる準備をして、寝巻を持って病院へ戻ったら遺体を包む毛布を忘れたのに気づいてもう一往復して、先生から死亡診断書を貰って、義兄の運転で助手席に姉が乗って僕が後部座席で母を抱いて連れて帰った。これもデジャヴ。ただ今日は天気は穏やかだったし(3月下旬なみだって。こないだは観測史上最低気温を記録した)、母は父よりずっと軽かった。骨と皮なのは二人とも同じでも、骨の重さが違うのかね。

 今は日付が変わって11日の午前4時、仮通夜。明日の夜が通夜で葬儀は明後日。当分はバタバタするけど段取りが分かってるぶん、純粋に体力勝負だわー。

 ちなみに今回も僕には精神的ダメージが無い。僕は母が大好きだったけど、母の死は12の時から覚悟してたことだから。それに「この先何年母の容体を気にしながら暮らさないといけんの?」っていう心配からこんなに早く解放されたんだからね。お願いだからこの日記を読んだアナタは「力落とさないで」なんてメールして来ないでね。