初めての叔母さん

 午前中に姉と二人でギフトショップに行って、四十九日に配る形見分けの品を注文した。「形見分け」っていうくらいだから故人の遺品を分けるんだと僕はずっと思ってたけど、そうじゃなくて毛布とかタオルセットとか、引き出物と同じく「ギフト」を配るもんなんだよね。まぁ、どうせうちなんか配るほどの品物も無いしねえ。「遺品の整理」つーのはすなわち布団や服や家具を処分するってこと。人にあげて使ってもらえるようなものは、ほんのちょっと。
 で、両親の二人分なので、ボア敷きパットと木彫り漆塗りの茶盆をセットにしてもらった。合わせて定価1万2千円相当のお品が、セール品を選んだので8千円に。これを、姉の家と近い親戚の合計10家に配るわけ。
 帰りにヤマダ電機で15インチのテレビデオを買う。(一台壊れてきたので)

 家に帰るとすぐ、松江の叔母さん(父の妹)が香典を持って来てくれてた。この叔母さんは僕も姉も会うのは初めて。ほっそりとして上品そうな、背筋のしゃんと伸びた「奥様」って感じの人。父がいかに「いい人」だったかを聞かせてもらった。他の兄弟(父の兄たち)はみんな短気で、父はいつも聞き役だったらしい。死人の悪口を遺族に言う人もあまりいないけど、だいたい親戚の人は一様にそういう話をする。
 父はどうやらその鬱憤を自分の家の中に放出してたんだねえ。確かに外面は良かったからなあ。

 夕方、例によって葬儀に来れなかった菩提寺のお坊さん(葬儀は系列寺?の和尚さんが来てくれた)がお経を上げに来た。読経の後でお茶をいれて、坊さんの愚痴(兼業坊さんで、普段している仕事が大変だって話)を聞いてあげるハメに。自分より先に相手に愚痴られたら、聞いてあげるしかない。・・・・父がやってたのはこういうことだったのかな。同じ轍は踏まないようにしなくちゃ。

 夕食前に宅配でミニ香水のセットが届く。ネットで安売りしてたサンプルボトルの詰め合わせ。メンズを中心に7本、さっそく一通り嗅いで見る。爽やか系が多い中でブルガリのブラックだけ落ち着いた感じ・・・・オヤジ臭い?まぁいいや。日替わりで色々試してみよう。

 明日は朝から市役所だ。あと、母の預金の相続関係で銀行の手続きももう一通り。ジムにも行きたいから、朝は早く起きなくちゃ! 3日空けたマジックリスニングを再開して、今日は寝ます。