ただひとつのホームシック

 故郷の出雲を離れてはや2ヶ月以上が過ぎました。今のところ大阪の暮らしは快適で、何よりゲイライフの充実ぶりは出雲にいた頃とは雲泥の差です*1。故郷に帰りたいなんて気持ちは日ごろはこれっぽっちもなく過ごしているわけですが、そんなある日。って言うか今日。
 たまには音楽でも聴きましょうと思ってミニコンポのCDプレイヤーの電源を入れようとしたら間違ってMDプレイヤーの電源を入れてしまいました。するとディスプレイに「MD Loading...」の表示が。どうやらMDプレイヤーに何かのMDを入れっぱなしていたようです。長らくMDを聴く事もなかったので、はて何のMDだったっけ? と思ってPLAYボタンを押してみると流れてきたのは…出雲時代に録音していた「おがっちのレトロ本舗」(FM山陰)じゃあないですか。
 山陰にお住まいの方以外は聞いたことのないであろう「おがっちのレトロ本舗」について説明しますと、「永遠のミーハー人間おがっちと、シンガーソング100円ライター安来のおじ*2がお送りする、なつかしい選曲とレトロな話題満載の55分。」(FM山陰のHPより) 補足説明しますと「おがっち」さんも「安来のおじ」さんもローカルな有名人です。安来のおじの非常に濃い出雲弁とおがっちの軽妙な掛け合いが楽しくて、出雲にいる頃は毎週聞いていました。出雲を出てきたことの唯一の心残りはこの番組を聴くことができなくなったことです。しかも番組のHPをチェックしたらなんと! 安来のおじの2ndアルバムが現在発売中ということじゃーありませんか。あらら〜、島根と鳥取でのローカル限定発売なので大阪では買えないわ。お盆に帰省したときに何としてでもゲットしなくては。
 そんなわけで「インフルエンザが治ったよぉ」などという季節はずれな話題を録音で聞きながら更けていく真夏の夜のホームシック。

*1:いまだに男がデキてないことはこの際無視しましょう。

*2:「安来」は「やすぎ」と読みます。島根県安来(やすぎ)市のこと。「やすき」ではありません。「安来節」も「やすぎぶし」が正解。