「仄暗い水の底から」

 昨晩TVでやっていたのを見ました。以前も一部分だけは見たことあったので二回目ですが、ちゃんと初めから終わりまで見たのは初めてです。
 感想としては、最初に見たときの印象を再確認した感じです。というのは、黒木瞳演じる主人公の母親の描かれ方が、あまりにもひどいなということ。自己主張の能力がおそろしく低くて、何かあるとすぐパニックになって、最終的には「母性」に集約されてしまうだけの人格なんだなと思いました。
 私、昔から女性がか弱く描かれる物語って嫌いなんですよね。あと、女性が「母」以外の部分をそぎ落とされて表現されているのも嫌い。これが大昔の映画ならまだしも、現代を舞台にした映画だとは。見終わってすごく嫌な気分になりました。
 ヒロインがちゃんとマトモに自己主張できる人間として登場する映画が見たいなあ。
 「下妻物語」ってその辺どうなんでしょうね。