「僕の恋、彼の秘密」

 前評判がやたらと良かったので期待して見に行きましたが、結論を先に言えば、そんなにも面白い映画というわけではありませんでした。と言うのも、主人公もその相手役も私のタイプとは全くかけ離れていたというのが大きな理由でしょう。それに、いまの私には全く縁が無いものとしか思えない「恋」をめぐる物語であることも関係していると思います。
 ただ驚かされたのは、この映画の中には「ゲイであること」に対する引け目というものが全くと言っていいほど描かれていないということでした。主人公も、その他の登場人物も、ゲイである自分に何の不安も抱いていないし、彼らに対する周囲のホモフォビックな反応と言うのも全く無いんです。こんな映画ができてしまうなんて、しかもそれがヒット作品になってしまうなんて、台湾の「ゲイ事情」ってそんなにオープンなものなんでしょうか。


 あーしかし、「恋」かぁ。いいなあ。この次に私に恋ができるのは一体いつになるんでしょうねえ。そう考えると、思わず遠い目をしてしまいそう(^_^;