「メリー・クリスマス」なんて言えない

 今日も昨日と同じような一日。過眠ぎみのまま昼過ぎに起きて、朝食兼昼食を食べて、またベッドに潜り込んで夜まで過ごしました。
 暗くなってから少し元気が出たので、ハービス近辺まで散歩がてら夜景を見に行きました。テナントの有名ブランドショップはプレゼント購入目的らしきお客さんでいっぱいで、とても華やかな雰囲気でした。でも残念だったのは街角のイルミネーション。今年は去年以上にブルー/ホワイト系がほとんどで、暖色系好きの私にはちょっと淋しい風景でした。街頭ではクリスマスケーキの最後を売り上げようという出店が出ていました。商売だから仕方ないけど、この寒空の下、店員さんは大変ですよね。
 私はケーキは買わずに、帰り道にミスドに寄ってドーナツとコーヒーでささやかな一人クリスマス。これが今の私の身の丈に合ったお祝いの仕方というものでしょう。クリスマスソングの流れるミスドの店内でフレンチクルーラーを頬張りながら、「メリー・クリスマス、しげちゃん」と心の中で呟いてみたりなんかして。

 夜道を歩きながら、子供の頃のクリスマスのことを思い出していました。
 私は誕生日が27日なので、クリスマスと誕生日のお祝いはいつも一緒。子供の頃はそれが当たり前だったので気づかなかったのですが、今思えばなんだか損してたなぁとか。もっともうちは決して裕福な家庭ではなくて、むしろ下流階級の家庭だったので、親としてはそれが精一杯だったのかも知れません。


 でも、私自身のことはさておいて、私の身の回り(ネットつながりの知人も含む)にはとてもクリスマスどころじゃない人が沢山います。私同様鬱に飲み込まれて必死でもがいている人たちもそう。今この瞬間にも自殺を考えている真っ最中なのかも知れません。そんな人に、とてもじゃないけど「メリー・クリスマス」なんて言えません。どんな慰めの言葉も力にはなれないのじゃないかと思うと、かけてあげる言葉が思いつきません。
 せめて、今夜一夜だけでも平安な眠りに就けますようにと願うばかりです。